KAKER*αのてづくり手帖

手作り雑貨のお店KAKER*αの制作手帖です。

レザークラフトのおおまかな流れ④【手縫い】

腰痛めて寝込んでいました💦
ものづくりするために机に向かうこともできず……。
体あちこちへなちょこなんでぎっくり腰よくやらかします( ´ ∀`;)

気を取り直しまして縫う作業!
個人的にはここからがやっと本番!みたいな気持ちですヽ( ´ ∀ ` *)ノ

ロウ引き


私は普通の麻糸を使っていて、縫う前にロウを塗り込む必要があります。
これがロウ引きです。
ロウの塊に糸を当てて何度かしごきます。

はじめからロウ引きしてある糸も売られています。
こちらはカラーも豊富でおすすめです(*´∀`*)

縫う作業


針に糸を通して縫っていきます。
縫う作業は細かく説明するとそれだけでとても長くなるので、別記事に分けますね。
またいずれ詳しく書くことにします。


パーツごとにどんどん縫い合わせていきます。
2枚以上重なったところは縫ったあとでコバ処理をしています。

仕上げ

必ずしも必需品という訳ではないと思いますが、レザーを保護し質を高めるため、仕上げにこういったオイルやクリームを使うのがおすすめです。
使用中のメンテナンスにも使えます💡

完成!


表から見るとこう。
シンプルな作りでしたのでそれを活かしたいなと思いつつ、アクセントにレースのスタンプを押してみました♬.*゚


内側はこうなりました。
本当はコインケースのところはボタンが無いデザインだったのですが、私の場合それだとこぼしてしまいそうだなと。笑
想像以上にかっちりコンパクトな仕上がりになって大満足です( *´ω`* )/
これからお財布を使う度にいい気分になりそうです。

レザークラフトのおおまかな流れ③【穴開け】

レザーの下準備ができてきたのでいよいよ穴を開けて縫うための用意をします!

線引き


縫う位置に指標となる線を引くのですが、私の場合、床面磨きに使ったのと同じヘラのヘッドを縁に沿わせ、押し付けて引いています。
この道具だと、溝の幅によって縁から1mmまたは3mmの線が引けます。

線引きのための道具

ディバイダーと呼ばれる道具もあります。
縁からの幅を自由に調節できますし、鉄筆としても使えて便利です✩.*˚

さらに、捻引き(ねんびき)という道具もあります。
使い方の要領は一緒ですが、こちらはただの印付けではなく、装飾のための線引きをする、というのが一番の目的になってます。

縫うための穴開け

穴開けには菱目打ちという道具を使います。
きれいな縫い跡を残すためには、菱形に穴を開ける必要があるのです。

私がいつも使っているのは2mm巾の4mmピッチ。
目と目の間は2mm離れていますが、先端は4mm離れているので、これを使って穴を開けると4mm間隔に。

何mmのものを使うかはお好みで大丈夫!
個人的には、お財布などの小物を作る時は4mmピッチ、ミニチュアを作る時は3mmピッチ、と使い分けています。

基本的には目の数は1〜6まであるのですが、直線部分を開けるときは4目のもの、曲線部分を開けるときは2目のものがおすすめです。
この二本があれば十分事足ります( •̀∀•́ )b

一般的な穴開けの仕方

通常、レザーに引いた線に合わせて、菱目打ちをあてがい、手で垂直に押し付けて線の最初から最後まで等間隔に印を付けていきます。
4目の菱目打ちの場合、1回印を付けたら次は印の4番めの穴の位置に、菱目打ちの1目めを重ねて付けます。
つまり2回め以降は3つずつ印が増えていく、ということですね。
そうやって等間隔を保つという仕組みです。
(文章だと分かりにくくてすみません💦)

その後、印の通りに再度菱目打ちをあて、上からハンマーで叩いて穴を開けます。

が、結構音が響いてうるさいんですよね。
集合住宅で暮らしているとそれがとても気になって、夜になると作業できないし、どうしたら良いのかなと。

いろいろ調べた結果、ハンマーで叩くのを回避したもっと静かな方法で穴を開けてます。

音を抑えた穴開けの仕方

静音性の高い穴開け、それは菱ギリを使った方法です!
私が使っているのはこちら。

読んで字の如く、菱形の穴を開けるためのキリですね。


まず菱目打ちをレザーに垂直に押し付けて印を付けます。
ここまでは一般的なやり方と同じ。


その後、菱ギリを印の通りに垂直に刺し、1つずつ穴を開けていきます。
手間と時間はかかりますし慎重さが必要になりますが、ハンマーに比べると音は全然うるさくありません(*´꒳ ` *)

下に敷いているのはコルクの板です。
これだとレザーを貫通して綺麗に穴を開けることができます。

私は東急ハンズでこちらを購入したんですが、10mmの厚さで十分なようで。
一年以上使っていますが全くボロボロにもならず長区使えています。


穴開けが終わったらやっとこさ縫う作業です(* ॑꒳ ॑* )
続きまっす。

レザークラフトのおおまかな流れ②【床面・コバ処理】

裏面と側面の処理

ショートウォレット作りの続きです。
前回は裁断まで終わらせましたので、次は床面(とこめん)とコバの処理です。

床面というのは裏面のことですね。
革はそのままだと毛羽立ちがあるので、専用の磨き剤で磨いてなめらかにして使います。
裁断の前にされる方もいらっしゃるようです。
コバは側面のこと。こちらも磨いて毛羽立ちを抑えツヤを出します。

ちなみに表面のことは銀面(ぎんめん)と呼ばれます。

磨き剤

私が使用しているのはトコフィニッシュという商品。
床面もコバもこれひとつで磨けます。

道具あれこれ

磨くための道具も様々なのですが、私のおすすめはこちら。

ヘラの部分で床面を磨いたり、ヘッドの部分でコバを磨いたり手縫い線を引けたり、この道具一つで何役かこなしてくれるので便利なのです(๑´ㅂ`๑)

他によく使われる道具

私はヘラ使ってますけど、床面を磨くのには布や革の端切れが使われることもありますし、他にも専用の道具はあります。

こういったガラス板や、スリッカーと呼ばれる木の道具はその代表です。
スリッカーは溝の幅によって、革の厚みに合わせてコバを磨くことができるので便利。

床面の処理


トコフィニッシュを指に取って床面に塗り、ヘラで磨いていきます。


仕上げるとこんな感じです(乾いたら色はもう少し落ち着きます)。
磨けば磨くほど毛羽立ちが抑えられツヤが出ますし、丈夫になります(๑•̀ㅂ•́)

コバの処理


同じようにコバもまず指で塗り、そのあとヘラのヘッドの溝で磨きます。
銀面に付くとシミになってしまうことがあるので要注意です!

2枚以上縫い合わせる箇所では、縫い合わせたあとにコバ処理をすると一体化してより綺麗に仕上がります。


ここまで来たらあとは縫う作業です( *˙ω˙*)و グッ!
次回に続きまっす。