KAKER*αのてづくり手帖

手作り雑貨のお店KAKER*αの制作手帖です。

レザークラフトのおおまかな流れ③【穴開け】

レザーの下準備ができてきたのでいよいよ穴を開けて縫うための用意をします!

線引き


縫う位置に指標となる線を引くのですが、私の場合、床面磨きに使ったのと同じヘラのヘッドを縁に沿わせ、押し付けて引いています。
この道具だと、溝の幅によって縁から1mmまたは3mmの線が引けます。

線引きのための道具

ディバイダーと呼ばれる道具もあります。
縁からの幅を自由に調節できますし、鉄筆としても使えて便利です✩.*˚

さらに、捻引き(ねんびき)という道具もあります。
使い方の要領は一緒ですが、こちらはただの印付けではなく、装飾のための線引きをする、というのが一番の目的になってます。

縫うための穴開け

穴開けには菱目打ちという道具を使います。
きれいな縫い跡を残すためには、菱形に穴を開ける必要があるのです。

私がいつも使っているのは2mm巾の4mmピッチ。
目と目の間は2mm離れていますが、先端は4mm離れているので、これを使って穴を開けると4mm間隔に。

何mmのものを使うかはお好みで大丈夫!
個人的には、お財布などの小物を作る時は4mmピッチ、ミニチュアを作る時は3mmピッチ、と使い分けています。

基本的には目の数は1〜6まであるのですが、直線部分を開けるときは4目のもの、曲線部分を開けるときは2目のものがおすすめです。
この二本があれば十分事足ります( •̀∀•́ )b

一般的な穴開けの仕方

通常、レザーに引いた線に合わせて、菱目打ちをあてがい、手で垂直に押し付けて線の最初から最後まで等間隔に印を付けていきます。
4目の菱目打ちの場合、1回印を付けたら次は印の4番めの穴の位置に、菱目打ちの1目めを重ねて付けます。
つまり2回め以降は3つずつ印が増えていく、ということですね。
そうやって等間隔を保つという仕組みです。
(文章だと分かりにくくてすみません💦)

その後、印の通りに再度菱目打ちをあて、上からハンマーで叩いて穴を開けます。

が、結構音が響いてうるさいんですよね。
集合住宅で暮らしているとそれがとても気になって、夜になると作業できないし、どうしたら良いのかなと。

いろいろ調べた結果、ハンマーで叩くのを回避したもっと静かな方法で穴を開けてます。

音を抑えた穴開けの仕方

静音性の高い穴開け、それは菱ギリを使った方法です!
私が使っているのはこちら。

読んで字の如く、菱形の穴を開けるためのキリですね。


まず菱目打ちをレザーに垂直に押し付けて印を付けます。
ここまでは一般的なやり方と同じ。


その後、菱ギリを印の通りに垂直に刺し、1つずつ穴を開けていきます。
手間と時間はかかりますし慎重さが必要になりますが、ハンマーに比べると音は全然うるさくありません(*´꒳ ` *)

下に敷いているのはコルクの板です。
これだとレザーを貫通して綺麗に穴を開けることができます。

私は東急ハンズでこちらを購入したんですが、10mmの厚さで十分なようで。
一年以上使っていますが全くボロボロにもならず長区使えています。


穴開けが終わったらやっとこさ縫う作業です(* ॑꒳ ॑* )
続きまっす。